「会社の持株会って本当にお得なの?」
「どんなメリットとリスクがあるのかな?」
こんな疑問を持つ方は多いと思います。
僕は30代のサラリーマンで、大企業の持株会に毎月4万円の積み立てを5年間続けました。
この記事では、FP資格を持つサラリーマンが実際に積み立てた結果や感じたメリット・デメリットを、体験談ベースで紹介します。
持株会・奨励金とは?
持株会とは、給与天引きで自社株を少しずつ買い付けられる制度です。
会社によっては「奨励金」と呼ばれる上乗せがあり、5〜30%ほど会社が追加で負担してくれるのが大きな特徴です。
僕の勤務先では福利厚生のポイントを使うことで毎月奨励金が10%会社から支払われました。
つまり毎月4万円積み立てると、実際には4万4千円分の株が自動で買われる仕組みでした。

【体験談】毎月4万円を5年間積み立てた結果
私の投資総額は下記の通りです。
- 拠出額:4万円 × 12か月 × 5年 = 240万円
- 奨励金:4千円(拠出額の10%) × 12か月 × 5年 = 24万円
- 合計投資総額:264万円
ここからは複雑ですが、年間3%の配当があり、株価が毎年1%上昇したと計算すると下記の様になります。
- 奨拠出額+奨励金:264万円
- 配当金合計:約20万円
- 株価値上がり分の利益:約6万円
- 最終評価額:約290万円
結果として、奨励金のおかげで株価が横ばいでも利益が出やすく貯金していた場合240万円だった資産が持ち株を買うことにより290万円になり、50万円も資産が増加しました!
(持ち株はNISAと異なり税金がかかるので、実際に手元に来る金額はやや少なくなります)
奨励金のおかげで株価が横ばいでも利益が出やすいのを実感しました。
持株会のメリット(実体験)
僕が感じた持株会のメリットは次の3つです。
- 奨励金で利回りが高い
10%の上乗せは普通の投資にはないメリット。 - 給与天引きで強制積立できる
勝手に積み立てられるので、貯金が苦手でも資産が増えていきます。 - 配当による福利効果を得られる
配当金も株に再投資されるため、福利効果を最大限に得ることが出来ます
持株会のデメリット・リスク
一方で、実際にやってみて「やめたほうがいいかも・不便だ」と思う瞬間もありました。
- 株価下落のリスク
大企業といえども、不祥事等での株価下落リスクはあります。 - 自社株への依存リスク
給料も株も同じ会社に依存しているのはすこし怖いと感じました。 - 売却の自由度が低い
証券口座に移管してからでないとすぐ売れないため、流動性が低いのが難点です。証券口座は会社に指定され、口座を作るのに2~3か月時間がかかりました。
僕が出した結論
- 持株会は奨励金のおかげでお得なのは間違いないので、自分の企業の安定性を考えてなるべく持ち株会に投資する
- 資産形成のメインにするのはリスクが大きいので注意する。
- 結論、持株会は奨励金の限度額である「月5万円だけ」にして、残りはNISAの投資信託に回しています。
つまり、持株会は「福利厚生として上乗せ分をもらう」くらいの位置づけがちょうど良いと考えています。
また、持ち株会から株や投資の勉強をするのも良いと思っていますので、初心者の方はまず持ち株会をやってみるのが良いと思います!
まとめ:持株会はおすすめ?やめたほうがいい?
- メリット:奨励金で利回りアップ、強制積立、配当
- デメリット:株価下落リスク、会社依存、自由度の低さ
結論として、
👉 「奨励金があるなら少額でも参加してみる価値あり」
👉 「全力でやるより、NISAやiDeCoと組み合わせて分散するのが安心」
持株会に少額で入りながら投資を学びつつ、自分に合った投資を行うのがおすすめです。
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