はじめに
リモートワークや在宅勤務が広がり、オンライン会議は日常業務の中心になりました。
しかし、実際に会議をしてみると――
- 「質問ありますか?」と聞いた瞬間に沈黙が続く
- 誰も発言しないまま時間だけが過ぎてしまう
- 進行役がいないせいで会議が迷走する
こんな経験はありませんか?
そこで今回は、大企業でサラリーマンをしている私が考える**「オンライン会議をスムーズに進め、沈黙を防ぐための3つのコツ」**に加え、ファシリテーションの基本術を具体的な会話例とともにご紹介します。
沈黙を防ぐ3つのコツ
1. アイスブレイクで口火を切る
会議冒頭にちょっとした雑談を入れるだけで、その後の発言がしやすくなります。
会話例:
ファシリテーター:「今日は月曜の朝ですね。週末はどんな過ごし方をされましたか?軽くシェアいただけると嬉しいです」
佐藤さん:「私は子どもと動物園に行きました。ちょっと疲れましたがリフレッシュできました!」
鈴木さん:「私はNetflixでドラマを一気見しました(笑)」
ファシリテーター:「いいですね!ではリラックスしたところで本題に入りましょう」
こうした小さなやり取りで、雰囲気が和み、沈黙が生まれにくくなります。
2. 発言の順番を決めて指名する
オンライン会議では、誰が発言するか分からず沈黙になりがち。そんなときは順番を決めて指名するのが効果的です。
会話例:
ファシリテーター:「それではこのテーマについて、まず田中さんからご意見をお願いします。そのあと、鈴木さん、佐藤さんの順で」
田中さん:「はい、私はSNS活用が効果的だと思います」
鈴木さん:「私はイベントとの併用がよいのではと考えます」
佐藤さん:「広告施策を強めたいです」
ファシリテーター:「ありがとうございます。全員の意見が出ましたね」
このように順番を明示すれば、沈黙を防ぐだけでなく、発言機会の偏りも防げます。
3. チャットやリアクションを活用する
声に出しにくい場面でも、チャットやスタンプで参加できるようにすると議論が活性化します。
会話例:
ファシリテーター:「この案に賛成の方はリアクションで👍を押してください」
(画面に複数の👍スタンプが並ぶ)
ファシリテーター:「ありがとうございます。多数の賛成が得られたので、この方向で進めましょう」
発言のハードルを下げることで、参加者全員が「会議に関わっている感覚」を持てます。
ファシリテーションのコツ
1. 事前にアジェンダを共有する
オンライン会議の成功は、準備にかかっています。目的・議題・所要時間を事前に共有しておきましょう。
会話冒頭の例:
ファシリテーター:「本日のゴールは、新商品のPR施策を3案に絞ることです。時間配分は各案15分、最後にまとめ15分を予定しています」
これだけで、参加者も時間を意識するようになるため、集中力がぐっと高まります!
2. 会議ルールを明確にする
冒頭でルールを示すと進行がスムーズになります。
例えば下のような例です!
- 「挙手機能を使って発言してください」
- 「意見はチャットに書いてもOKです」
- 「カメラは可能な限りオンでお願いします」
3. 脱線したら軌道修正する
沈黙も避けたいですが、話が脱線するのも避けたいポイントです。
話が脱線しそうになった場合は、軌道修正をしましょう。
上司に脱線させられるとなかなか言い出しづらいと思いますが、頑張りましょう!後ほど評価してくれるはずです!
会話例:
鈴木さん:「そういえば来月の展示会の準備ですが…」
ファシリテーター:「大事な話ですが、本日の議題とは別ですね。こちらは次回の会議で扱いましょう。今はSNS施策に絞りましょう」
4. 結論と次のアクションを明確にする
最後に「誰が・何を・いつまでに」やるのかを確認すると、会議が成果に直結します。
会話例:
ファシリテーター:「ではまとめます。今回はSNS施策を軸に進めることで合意しました。田中さんが来週水曜までに企画書を作成し、次回レビューします。よろしいでしょうか?」
全員:「はい」
まとめ
オンライン会議をスムーズに進めるには、発言しやすい雰囲気づくりと的確なファシリテーションが欠かせません。
- 沈黙を防ぐ3つのコツ
1. アイスブレイク
2. 発言順の指名
3. チャット活用 - ファシリテーションの基本術
1. 事前アジェンダの共有
2. ルールの明確化
3. 脱線したら軌道修正
4. 結論とアクションの明確化
沈黙がちな会議も、進行役が工夫するだけで「活発で成果の出る会議」に変わります。
ぜひ次の会議から試してみてください。
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